
背景
学士課程の卒業プロジェクトとして、水難救助分野の団体向けに、スタンドアロンのWordPressプラグインを設計・開発しました。求人情報の受付からSNSへの公開まで、掲載プロセス全体を自動化するものです。
課題
求人の掲載は、受付・整形・サイト掲載・各SNSへの投稿・応募者への通知という手作業の連続に依存していました。時間がかかり、ミスが起こりやすく、規模の拡大には耐えられない状態でした。
担当領域
プロジェクトマネージャー兼開発者として、ニーズ分析、ユーザーフローの設計、連携サービスの選定、プラグインのPHP開発、そしてGDPR(EU一般データ保護規則)への準拠対応を担当しました。
目的
- 01
受付・承認・マルチチャネル公開までの全工程を自動化する
- 02
AI(Mistral AI)による求人原稿の整形・最適化を組み込む
- 03
決済機能(Stripe)の統合により、掲載を収益化する
- 04
メール配信(Campaign Monitor)で応募者へ自動通知する
- 05
エンドツーエンドでのGDPR準拠を徹底する
進め方
プロダクト志向のアプローチで進めました。既存の手作業プロセスの可視化、自動化できる工程の特定、目指すフローの設計、そして反復的な開発。AI・決済・メール配信の各連携は、組み合わせる前に個別に検証しています。
- 01
プロセス分析
既存の手作業フローを可視化し、摩擦が生じるポイントと、自動化の効果が大きい工程を特定しました。
- 02
設計
目指すフロー(受付→承認→決済→公開→通知)を定義し、連携サービスとしてMistral AI、Stripe、Campaign Monitorを選定しました。
- 03
開発
PHPによる反復的な開発。まずワークフローの中核をつくり、外部サービスを一つずつ統合しながら、各段階でテストを重ねました。
- 04
GDPR対応
収集データの棚卸し、同意取得の実装、データの最小化、そして保存期間ルールの整備を行いました。
課題と解決策
3つの外部サービス(AI・決済・メール配信)を、ひとつの途切れないフローとして連携させること
ソリューション工程ごとに疎結合なアーキテクチャを採用しました。各連携を個別にテストし、各段階にエラー処理を実装することで、外部サービスの障害が全体を止めない設計にしています。
自動化とGDPR準拠を両立させること
ソリューション設計段階からコンプライアンスを組み込む「プライバシー・バイ・デザイン」を採用しました。明示的な同意、必要最小限のデータ、明確な保存期間。後付けの対応ではなく、最初から組み込んでいます。
使用ツール
- PHP
- WordPress
- Mistral AI
- Stripe
- Campaign Monitor
得られたスキル
ニーズ分析 · ユーザーフロー設計 · WordPress開発 · API連携 · GDPR対応 · 業務自動化
成果
受付からSNS公開まで、全工程をカバーするスタンドアロンのプラグインを実現
AIによる求人原稿の作成支援を、フローにネイティブに統合
Stripeによるオンライン決済の運用開始
Campaign Monitorによるメール配信の自動化
同意取得・データ最小化・保存期間の設定など、GDPRに準拠したデータ処理
振り返り
このプロジェクトは、私の信念を体現しています。よく設計された自動化は、貴重な時間を生み出す。ただしそれは、明確なフロー、安全装置、そしてユーザーへの配慮を備えた「プロダクト」としてつくり込まれている場合に限ります。こうした技術とビジネスの橋渡しこそ、プロジェクトマネージャーとして私が担っていきたい役割です。
次のプロジェクト
NotchIA
MacBookのノッチをコントロールセンターに変えるmacOSアプリ。構想から開発、配信まで、すべてを一人で手がけました。